【ドイツ生活】働くことに対する価値観 – 仕事とプライベートどちらを重視する?/ワークライフバランス

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今回は「働くこと」に対する日独の価値観の違いについて語らせて頂きます。

日本人は、世界的に見ても長時間労働/少なすぎる有給休暇の日数で有名(名誉なことではありませんね ^_^;)で、世界有数の「仕事社会」だと思います。働き方革命などが叫ばれる中で、少しずつ良い方向へ変わってきているかとは思いますが、今でも尚「仕事>プライベート」という考え方の人は日本に少なくない気がします。

一方でドイツ人は、仕事は「生活するため」と割り切り、圧倒的に「プライベート>仕事」という考え方の人が多いです。それもあってか、ドイツは世界的に見ても労働時間の短さと有給休暇の多さで有名です。この点は、本当に日独で真逆とも言えますよね。

わかりやすい具体例をあげてみましょう。

来月下旬は、いよいよ待ちに待った弟の結婚式。両親はもちろん、別の街に住んでいる親戚たちもはるばる訪れてくれることになっています。もちろん、姉/兄である自分も出席することになっています。

そんなある日、急に上司から「来月下旬に、どうしても外せない重要な出張が入った。この仕事は君しかできない仕事で、代わりがきかない。」と言われたとしましょう。

ドイツ人の感覚で言えば、「いや、弟の結婚式と日程被ってるじゃないですか。わかっていると思いますが、もちろん私は行けませんよ。」とはっきりその場で上司に言うと思います。と言うか、上司の方も、あなたが弟の結婚式という大切な家族イベントに出席するということを既に随分前からわかっているので、そもそも出張の話を持ちかけない人が大半だと思います。

もちろん結婚式に出席すると本人が即答するのは自明だし、上司の常識的な感覚からしても「家族イベントの方が大事、働いている場合じゃない」と考える人が多いからです。更に言えば、ドイツをはじめワークライフバランスを重視する社会では、仕事に属人性を持たせることは非常にNGなので、基本的にどのポジションの人であっても問題なく代わりがきくようになっています。誰が長期休暇に行っても仕事が普段通りスムーズに回るような仕組みが出来上がっている、ということです。

一方、日本の場合。ドイツ人のように、即答で出張を断る方はほぼいないのではないでしょうか。おそらく「そうですか、結婚式とちょうど被っちゃったな…ちょっと一晩考えさせて下さい」と答えられたら多分まだ良い方で、「そうですか。そんな大事な案件だったら、行かない訳にはいきませんね…むしろ任せて頂けて光栄です。結婚式のことはご心配なさらず。私の家族は理解があるから大丈夫です」と即答してしまう方も多いかもしれませんね。

そして、もしあなたが当日本当に出張を選んで結婚式は欠席した場合。

ドイツだったら、出席している他の家族や親戚のメンバーは、あなたがちょうど出張が入ってしまって欠席である事実を聞くと「そんな会社で働いていて大丈夫なのだろうか?」「気の毒」「仕事のせいでプライベートを犠牲にしなければならないなんて、本末転倒」「人は楽しむために生まれてきたのであって、働くために生まれてきたのではない」といったような、100%ネガティブな印象を受けると思います。

これが日本だと「代わりがいないと言ってもらえるほど、会社から頼りにされる存在だなんて、誇りに思う」「お仕事が充実しているのは幸せなこと」「バリバリ仕事できるタイプなんだ、カッコイイ」など、ポジティブな意見を持つ人が少なくないかと思います。「代わりがいない」という、時代錯誤も甚だしい、非常に不自由である意味恐ろしい状況をさえ「有難いこと」と評するカルチャーは、一体どこから生まれるのでしょうか。おそらく会社に依存する以外の生き方を知らない、信用していない、実践したことがない、などが理由にあげられるかと思います。

「働くこと」に対する日独の価値観、本当に真逆すぎてびっくりですよね。どちらが良くてどちらが悪いなどと甲乙付けるつもりはありませんが、私は200%ドイツ派です 😉

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