【海外の反応】ドナルド・トランプと金正恩 – アメリカ&北朝鮮の第2回首脳会談, ベトナムにて [ドイツの反応]

ニュース

アメリカのドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は2月27、28日と2日間に渡りベトナムの首都ハノイにて2度目の首脳会談を行いました(1度目は6月にシンガポールで行われましたね)。

英語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でもオピニオン記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

ベトナムでのキム&トランプ会談

ベトナムでのキムとトランプ会談は、具体的な結果を出すことなく終了した。北朝鮮とアメリカ間での自信構築のプロセスは、他の関係者も交えた多国間協議により素早くフォローアップされなければならない。

Deutsche Welle, OPINION “Opinion: The Trump-Kim summit’s predictably disappointing outcome“, Date 28.02.2019, Author Hao Gui

キム・ジョンウン氏とトランプ氏が会談する時は世界中で大変注目されますが、実際には何も進まない – これは前回のシンガポールでの会談でもそうでしたね。

前回のシンガポール会談

まずはざっとおさらいしてみましょう。前回のシンガポール会談は「The Capella Resort, Singapore」という高級リゾートにて2018年6月12日に開催されました。アメリカと北朝鮮のリーダーが会談を行うのは史上初ということで、文字通り世界中が大変注目しました。

会談では、主に北朝鮮の安全保障、新たな平和的関係の構築そして朝鮮半島の非核化に関する共同声明に双方がサインしました。しかしながら、その後具体的な進展が何もないことが問題視されていました。

北朝鮮の近隣の国々

ちなみに、ここで言う「他の関係者も交えた多国間協議」とは、北朝鮮の近隣の国々 – つまり韓国、中国と日本を意味します。

韓国、日本と中国はそれぞれ自分たちの安全保障に関する利益がある。東アジア地域内でも特に力を増している中国は、玄関先に強いアメリカにいてほしいとは思っておらず、強力な武器で自分の身を守っている […] 米軍からの攻撃により平壌(ピョンヤン)で政権が不安定になると、大量の北朝鮮人が中国へと移動することが考えられる。これは中国としては防ぎたいことだ。

一方でアメリカの同盟国である韓国と日本は、北朝鮮が非核化し大陸間ミサイルの開発を止めるという保証が欲しい。一般の人々は、北朝鮮の、核弾頭を付けた可能性のあるミサイル発射によりソウルや東京でサイレンが鳴り響くのを聞きたくはない。

DEUTSCHE WELLE, OPINION “OPINION: THE TRUMP-KIM SUMMIT’S PREDICTABLY DISAPPOINTING OUTCOME“, DATE 28.02.2019, AUTHOR HAO GUI

Face-to-faceのコミュニケーション

首脳会談がもたらしたポジティブな結果の1つは、直接対話により2国間の差し迫った緊迫が取り除かれた – 少なくとも和らいだことです。

政治においても、ビジネスにおいても、プライベートでも…やはりface-to-faceのコミュニケーションが大事ですよね。

今の時代、ビジネスの場でさえついつい手軽なメールやチャットに頼りがちですが、相手にこちらの真剣度を伝えたかったら、そして誤解のないようにしっかりと伝えたかったら、「面倒だな」「ちょっと気まずいな」と思ったとしても、やはり直接話し合うのが一番だと思います。

相手の顔を見て会話することで、メール、チャットや電話だけの時よりもお互いの信頼関係も上がると思います。これは、国のリーダーレベルのコミュニケーションにおいてもあてはまるのだな、と改めて感じました。

もちろん、毎回毎回話がある度に直接話すというのは難しいかもしれませんし「わざわざ」感があってむしろ非効率な可能性もあります。そのため、ケースバイケースで柔軟にコミュニケーションツールを上手に使い分けるのが賢い選択だと思います。

5カ国間協議

… 本題に戻りまして。このDeutsche Welleのオピニオン記事では、アメリカと北朝鮮のように「注目を浴びる」ための会談はもう終わりにして、具体的な進展を図るためには今後は韓国、日本と中国をプラスした5カ国間で東アジア地域の安全保障について話し合うべきだと語られています。

でも… 正直そんな光景想像できますか?(笑)

アメリカ、中国、日本、韓国、北朝鮮のリーダーが集まって5人で会談…。それこそ納得のいく結論(特に全5カ国にとっての)は出にくいと思います。

上記の引用でも述べている通り、日本と韓国は考え方的に方向性は似たような部分があることは確かですが、中国はまた全然違います。

以前ドイツのメルケル首相と日本の安倍首相が米中に対抗するため多国間主義を尊重するといった記事にも書かせて頂いた通り、アメリカと中国は多国間協力によりwin-winの関係を目指すのではなく、あくまでパワフルな大国として自国の利益を尊重するタイプですよね。

となると、この5カ国で協議しても、少なくとも日本にとって本当に納得いくような結果が出る可能性はものすごく低い(多かれ少なかれ妥協を強いられる)のではないかと思います。

韓国にとっては、例えば北朝鮮と仲直りして統一しより国力を増すといったようなメリットがなきにしもあらずだと思いますが、日本にとってはそもそも不愉快な会談になる可能性が高い気がします。

特に北朝鮮とは、拉致問題など、そもそも2国間で解決すべき非常に深刻な問題もあるためです。政治の話題についてこのブログで深入りするつもりはありませんが… 本当に難しいですよね 🙁

Comments

Copied title and URL