【ドイツ生活】節約した者勝ち?週末の引っ越しという名の「ソーシャルイベント」の落とし穴

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今回は、ドイツでの引っ越しについて語ってみたいと思います。

ドイツでは引っ越しは一種のソーシャルイベント

ドイツでは、引っ越しは一種の「ソーシャルイベント」です。大きな家具などを所持していたとしても、引っ越しの時に業者に頼む(=お金を払う)人はドイツでは少数派だと思います。

お金を払ってプロのサービスを利用し快適に引っ越しを行うのではなく、家族、友達や同僚に手伝ってもらうのが主流です。3〜5人くらいよんで(特に力のある男性)、家具も自分たちで運びやすいレベルまで解体して、週末のソーシャルイベント的な感じで、わいわいおしゃべりして、ドリンクを飲んだりスナックをつまんだりしながら楽しく引っ越しします。

少なくとも若い人たちの間ではこれが主流です(市内など、近距離での引っ越しの話です)。

でも、私はこのアイデアには正直否定的です。

と言うのも、実際問題、手伝わされる側は「正直しんどすぎて全然楽しくない」場合が多いからです。引っ越す本人たちはしんどくても良いじゃないですか。業者を使わないと決めたのは自分たちなわけだし、何よりも自分たちの引っ越しなわけですし。

でもよばれた側にとって、特に平日フルタイムで働いている人にとっては、せっかくの週末のうち1日が引っ越しの手伝いで埋まってしまうと、正直なところ結果的に悲しいと思います。本当にこれ「結果的に」という言葉がぴったりだと思います。

やはり、家族、友達や同僚など関係が近い人に「手伝って」とお願いされると、予定が空いているなら「じゃあ手伝うか」という気分になるじゃないですか。しかも関係が近い人だから、もちろん共に時間を過ごすのは楽しいはず、という期待もあるし。こういった理由から、誘われた段階では「ネガティブなイベント」とは捉えないと思います。

真面目に手伝うのが落とし穴

だからなんか参加して、しかも周りも結構真剣に運んでいると、自分も真面目に手伝っちゃうんですよね。1回手伝ってみると実感するかと思いますが、これが落とし穴です(笑)

私も、ドイツの義理家族の引っ越しを手伝ったことがあります。土曜日に、家族&友達を集めて、一緒にお引っ越しのお手伝いをしましょう、という一見なんだか楽しそうなイベントに聞こえる会。

しかも、新居が購入した家/フラットだったりすると尚更おめでたいムードになりますし、これから将来的に何年も何年も長らく住む場所なのだと思うと、本人たちはもちろん、皆も「よかったねぇ〜」みたいな雰囲気になりますよね。

でも実際手伝い始めると、特に、前の家も新居もエレベーターがないのに比較的上層階(日本で言う3〜6階あたり)の場合。階段の上り下り、新居へ車で移動、新居でまた階段上り下り……それだけで足がやられます。本当に、20代の人でも。その日の晩から、太ももなどの筋肉痛がヤバいです。

しかも力のある男性ならまだ良いのかもしれませんが、女性の場合重い家具などに関してはお手伝いできませんし、結局細々した物が入ったダンボールなどばかりを運ぶことになって往復する数が増えるようにも感じます。

自分の手が空いていて、空になってきた部屋を見回して「次どれ運ぼうかな…」などと考えるちょっとした隙間時間なども、集まった全員と本当に関係が近くて仲が良いのであればちょっとした会話で盛り上がれるかもしれません。

でも、そうでなければお互い引っ越す本人に呼ばれただけであって、今日初めて会った人などもいると思いますから、そうすると特に会話も弾みませんし正直そんな楽しくもないんです。。

社会人ならプロに任せた方がスマート

日本では、学生などの引っ越しであれば節約としてこのように友達や家族に頼む場合も結構あるかもしれませんが、社会人で金銭的に困っている人でなければ、基本的にケチらず支払って業者に頼みますよね。

少なくとも私が日本に住んでいた時に経験してきた引っ越しはいつも業者が行う、非常に快適なものでした。そのためドイツのこのような「社会人による、文字通り汗臭い節約引っ越し」は、ドイツで受けた数少ないカルチャーショックのうちの1つと言っても過言ではないかもしれません。

結論として、私は日本のような優雅な引っ越し方法を好みますし、その方がやり方として賢いと思います。ドイツ人(他のヨーロッパの国いくつかの人々も含め)はものすごく節約を美徳とする傾向にありますが、度がすぎるとただの「ケチ」だと思います。

節約し過ぎはただのケチ

社会人なのに極端に節約に重きを置く「ケチ」は正直、言い方がきついかもしれませんがみっともない/大人気ないと思いますし「必要なことに関しては潔くお金払いましょう」って思います。その方が結果的に皆がハッピーになれると思います。

私は自分の大切な人たち(家族や仲の良い友達、同僚など)に無償でしんどい思いさせたくないですし、貴重な週末のうち1日を潰してもらうのも心が痛みますから、引っ越す時もお金払ってプロを雇う派です。

もちろんその日のランチを振舞う、終わってからビールを振舞う、などの気配りは皆さんしますが、重労働に対してささやかすぎませんか(笑)

この件に関しては、ドイツ流に馴染みたくないですし、一度手伝ってもう本当にこりごりと思った経験から(終わってみたら、本当に週末が「潰れた」という言葉がまさにぴったりでした)、もう誰の引っ越しも手伝うつもりはありません。

もちろん人によって物事の捉え方、それに対する感じ方は様々だと思います。人によっては無償の引っ越しイベントも喜んでお手伝いする!という心の広い方もいらっしゃるでしょう。

でも私は「自分が搾取されている」と感じるともうアウトなタイプなので、無償の引っ越しイベントには不向きです (^_^;)

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