海外の反応 ガーセム・ソレイマニ司令官殺害により米イラン関係が更に悪化!なぜイランは核合意逸脱など強気な態度を貫ける?

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1月3日、米トランプ大統領の指示の下イランのガーセム・ソレイマニ (Qasem Soleimani) 司令官殺害されたことにより、アメリカイラン関係がいつになく悪化していますね。

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Prayers for Iran’s slain general and warnings for the US⁣⁣ ⁣⁣ Huge crowds of mourners are gathering in the streets of Tehran to pay homage to top Iranian military commander Qassem Soleimani, three days after he was killed by US airstrikes in Iraq. ⁣⁣ ⁣⁣ Soleimani’s remains were flown back to Iran, where an official ceremony will be held at the Shrine of Fatima Masumeh in the city of Qom, followed by a smaller funeral on Tuesday in his hometown of Kerman.⁣⁣ ⁣⁣ On Iranian state TV, Soleimani’s daughter Zainab warned of “dark days” for the US. "The families of US soldiers in the Middle East will spend their days waiting for the death of their children,” she said. "Crazy Trump, don't think that everything is over with my father's martyrdom.”⁣⁣ ⁣⁣ On Monday, Germany, France and the UK urged a de-escalation of tensions between Iran and the US in order to end the cycle of violence.⁣⁣ ⁣⁣ Check out the link in our bio for the latest on the crisis.⁣⁣ ⁣⁣ Picture: Atta Kenare/AFP

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海外の反応 ガーセム・ソレイマニ司令官殺害により米イラン関係が更に悪化

以前も書かせて頂いた通り、アメリカとイランの関係悪化は2018年5月にアメリカが核合意離脱を宣言したことを契機に始まっており、既に直接の対話は難しい状態となっていました。それが今回の司令官殺害により更に溝を深める結果となり、更にはイランも核合意離脱宣言する結果となっています。

アメリカとイランの関係に関する歴史について詳しく知りたい方にとっては、BBCによるこちらのまとめも参考になるかもしれません。

30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

イランは、2015年の歴史的な核合意による核開発制限を今後尊重するのは止めることを表明した。イラン政府は、アメリカによるソレイマニ司令官殺害を受け、むしろより厳しい姿勢を取っていくことを検討していると発表した。

DEUTSCHE WELLE, NEWS, “Iran will no longer abide by nuclear deal limits“, Date 05.01.2020

イランはなぜ核合意逸脱など強気な態度を貫ける?

要は、イランは国際社会に対して現状ものすごく強気な姿勢を見せているわけですが、この状況を見ていると1つ疑問点が浮上してきます – なぜイランはこんなにも強気な態度を貫けるのか?

核合意を今後はリスペクトしない、むしろもっと積極的に核開発を進めようと思ってます」なんて宣言したら、国際社会から更に孤立してしまうのは明らかです。

イランって北朝鮮みたい?

核兵器を盾に国際社会から孤立していくイランの姿を見ていて「イランって北朝鮮みたい」と思う人もいるかもしれません。私も最初ちょっとそう思ったので、情報収集しながらよく考えてみました。

イランと北朝鮮2カ国には非常に大きな相違点があります。

まず、イランは北朝鮮に比べて人口多い(イラン:約8,300万人 北朝鮮:約2,500万人)し面積も大きい(イラン:世界で17番目に大きい 北朝鮮:97番目。ちなみに日本は61番目)。また、アラブ諸国ということで原油という貴重な資源も持っています。

つまり、1つの国としての国力が北朝鮮よりも遥かに強大だ、ということですね。

また、採取される全原油量の約20%を乗せた船が行き交うホルムズ海峡をコントロールしているのはイランです。ホルムズ海峡をイランが封鎖してしまえば、20%もの原油量が各国へ供給不足になることとなり、国際社会は打撃を受けます。ホルムズ海峡は、イランにとっての恰好の切り札となっているわけですね。

これらの要因から、イランはこんなにも強気な態度を示すことができるのだと考えられます。経済制裁による打撃も、北朝鮮ほどは受けないのでしょう。

実際、イランは中東エリアでリーダーを目指しているほど影響力が強いです。

でも中東のリーダーというトピックになると、サウジアラビアについても触れないわけにはいきません。サウジアラビアも中東の牽引役を目指しているので、この2カ国は仲が悪いです(宗教的な理由もあり – イランはイスラム教シーア派を国教とする国ですが、サウジアラビアはイスラム教スンニ派)。ちなみにサウジアラビアはアメリカと仲が良いので、それも両国の溝を深める一因となっているのでしょう。

イランはそもそもなぜこんなにもアメリカに反発するのか?

更に、このニュースを追っていてもう1つの疑問点としてあげられるのは、そもそもなぜイランはこんなにもアメリカに反発するのか?という点です。歴史的に様々な要因が挙げられるため一概には言えませんが、イランの反米感情の根底にはいつもこういったアイデアがあるようです – 「アメリカは地理的にも文化&民族的にもアラブ社会とはこんなにも遠いのに、なんでこんなにも首突っ込んでくるんだ。アラブ地域のことは私たちの領域なので一切干渉しないでほしい。

なるほど、この点に関しては、ドイツ人もイランの気持ちがちょっとだけ分かると言います。個人的には、正直ドイツ人のみならず色んな国がこの点は多かれ少なかれ理解できるのではないかと思います。関係ないのに、いつも首突っ込んできて仕切りたがるのがアメリカという国ですからね…。

尚、アメリカは地理的に遠いとは言え、サウジアラビアだけでなく、オマーンや UAE、また戦火の地であるイラクやアフガニスタンなどのイラン周辺諸国には現在アメリカ軍が駐屯しています。つまり、イランはアメリカ軍に包囲されている状態と言えます。この今の状況も、イランの反米感情を強めるのでしょう。

新年早々物騒なニュースで世界を騒がせ、緊張が益々高まるイランとアメリカの関係。ポジティブなトピックでないのは確かですが、今後どう発展していくか目が離せません。

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