ドイツ生活で感じる食べ物の好き嫌いは当たり前という事実!ドイツ人は栄養に疎い?健康の定義が日独では違う: 肥満が大敵

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今回は、食生活に関する日独相違点について語ってみたいと思います。

日本では好き嫌いなく食べる方が良しとされる

日本では色んな食材をバランス良く食べることが健康とされていますよね。また、食事は社交やマナーの一部である、という考え方もあると思います。

例えば、友達の家にディナーにご招待頂いた場合を想定してみましょう。様々な手作り料理を振舞って頂いているのに「私はxxとooは食べないんです。YYもダメ」と言ったように、食べ物の好みに関して好き嫌いが激しいと招待した側も余計な気をつかってしまいますし、お互い十分に場を楽しむことが難しくなってしまうと思います。

更に、大人になってから、しかもアレルギーや何らかの持病がある訳でもないのに好き嫌いが激しいと「育ちが悪い」「マナーが悪い」と捉えられてしまう場合もなきにしもあらずだと思います。

それ故に、日本では小さい頃から家庭でも学校でも好き嫌いせずに食べるよう教えられることが大半ですよね。日本では「出されたものは何でも喜んで食べる」ことが良しとされていると思います(もちろん、この場合珍味などの特殊な食べ物は除きますし、美味しくて質の良い食べ物、という前提です)。

ドイツでは食べ物の好き嫌いは当たり前

一方ドイツでは、昨今特にベジタリアンビーガンの文化が若者を中心に浸透してきていることもあってか「私はxx, oo, YYは食べません」と初めからはっきりと主張して全然OKです。

むしろそのように「自分が食べるもの、食べないもの」をそもそもはっきりと分けている方が多いです(理由は単に嗜好であれ、政治的理由や個人の体調であれ)。

レストランやホームパーティの場ではそのような色んな食事の嗜好を持った方に幅広く対応できるよう、肉/魚料理、ベジタリアン料理、ビーガン料理、且つ各数種類ずつ、といった感じで、色んなバラエティを予め用意して、皆が取り始める前に「これは〜が入った料理、こっちは…」といった感じで、各料理にどのような食材/調味料が入っているのかをしっかりと予め説明する場合が多いです。

それにより、各自が自分が食べたいもの/食べられるものを納得&安心して取って食べることができるからです。

主流に合わせる必要はない

文化的な面から判断すると、私はドイツ流の方が良いと思います。人それぞれ好みや体調、考え方は全く違って当たり前だし、それを自分が属する社会の「主流」に合わせる必要はないと思います。

「皆全然違って当たり前」という多様性が大前提のドイツ社会だからこその、このようなカルチャーだと思います。いわゆる完全個人主義ですね。「私は私、あなたはあなた」という態度。周囲に迷惑をかけない限りは自分らしく自然体でいて良いはずだというアイデアに基づいています。

これには私は大賛成です。こういった社会の方が各自気負わず、必要以上に気もつかわず、結果として個々人の幸福度が高いと思います。もちろん、そういった「主流ではない人たち」をすんなりと快く受け入れる風潮も心地よいと思います。

健康面では日本流の方が良さそう

ただ、健康という面から判断すると日本流の方が評価に値すると思います(私は栄養に関するプロではないので、素人意見であることは予めご了承ください)。

日本人が世界一寿命の長い民族であることは世界でも周知の事実ですし、日本食が健康であることも良く知られています。これだけ食事や健康に定評があるだけあって、確かに日本人の食生活に対する考え方は正しいと思います – 特に「なんでもバランス良く食べる」という基本的な考えです。伝統的な日本の食卓には、何品ものお皿が並びますよね。

ご飯、味噌汁、メインディシュはもちろん、更にサラダや漬物、煮物なども並ぶことが多いです。色んなものを少しづつ食べる、という考え方。

これは、ドイツでドイツ人ぽい生活を長年していると、あぁ、全然違うな、と実感します。ドイツでは基本的に一品料理が多いです。一回の食卓に一皿だけ並ぶことが大半。

例えば「スパゲッティ」「ピザ」「ラザニア」などなど。そうすると、食事の準備をする側は日本に比べて遥かに楽だと思いますが、食べる側は、確かに日本食ほど一回の食事で取れる栄養バランスに優れていないだろうな、というのは感じます。

教育による知識の差

この違いは、教育によるものも一部あると思います。

ドイツには家庭科という授業がないそうで、特に栄養素や食生活について、学校で学ぶことは全くないそうです(現在の小中高生はどうかわかりませんが、少なくとも10年程前まではなかったと言うことです)。日本では、もちろん家庭科の授業でしっかりと学びますよね。

緑黄色野菜や、ビタミンCなどの各栄養素について小学校以降しっかりと学んだのを、今でも覚えています。

そのため、ドイツ人は栄養素に疎い人が非常に多い印象です。「牛乳はカルシウムが豊富」「カルシウムは骨を強くする」とか「柑橘類にはビタミンCが豊富」「ビタミンCは免疫を強くする」とか、日本人的には常識と思われることも、びっくりなことに意外と知らなかったりします。

だから、そもそも食生活や栄養素に日本人ほど社会全体が興味ないと言えるかもしれません。

これは「健康」という言葉に対するドイツ人の解釈にも良く現れていると思います。日本人は「健康」と聞くと「病気をしない」「長寿」「バランスのとれた栄養素」といった総合的な意味で考える人が多いと思いますが、ドイツでは「健康」と言うと「太らないこと」「低カロリーな食事」「スポーツをたくさんする」などなど肥満カロリーと関連づけて解釈することが大半です。

これに気づいた時に「健康」の定義がそもそも違うんだな、と思ったのを覚えています。

幸い、日本人は非常に太りにくい体質(欧米人レベルの「肥満」にはなりにくいということ)という民族的特徴もあってか「太っていない」というのは日本人的には当たり前過ぎるのかもしれませんね。

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