ALFA-Xに関する海外の反応と日本のJR新幹線の 外国人からの評価&人気をドイツ在住者がまとめてみた

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日本の新幹線に関する海外/外国人の反応

今回は日本新幹線に関する海外の反応(ドイツの反応)をドイツ在住9年の筆者がまとめます。

世界中で評価が高く人気の日本のJR新幹線

日本の新幹線といえば、とにかく世界中で評価が高くて人気ですよね。外国人の間で日本の美徳に関する話題になると度々登場するのが新幹線の快適さです – 特に ①であること清潔 ③乗客目線で考えられた利便性 安全性、が注目されます。

下記、具体的に見ていきましょう。

徹底された定刻運行へのこだわり

下記のドイチェヴェレの記事でも述べられているように、新幹線の平均遅延時間が1分以下であるという統計からもその徹底された定刻運行へのこだわりが感じられます。

清潔感 – JR東日本テクノハートTESSEIによる効率の良い清掃

JR東日本テクノハートTESSEIという清掃会社による非常に効率の良い清掃により他のどの国の長距離列車もかなわないような清潔感を保っています。こちらの会社の生産性の高さは、ハーバードビジネススクールの授業で度々ケーススタディとして取り上げられることでも有名です。

乗客目線で考えられた利便性

例えば、ドイツやフランスの電車は椅子の背もたれ部分が固定されていて動かないため、列車の進行方向が変わってもそれに合わせて座席の方向を変えることができません。そのため「乗客全員が進行方向と逆に向かって座っている」という奇妙な光景を日常的に目にします。

乗客の立場としては、あまり気にしない方も多いかもしれませんが、個人的には進行方向と逆向きで座ると気分が悪くなることがあるため、不便だと感じます。

日本の新幹線では、乗客が乗車してくる前に当たり前のごとく背もたれの方向が全席一気に自動で変わってくれますよね。これを見て感銘を受ける外国人も多いそうです。

安全性 – 1964年の操業開始以来事故なし

①と同じくドイチェヴェレの記事でも述べられているように、新幹線は1964年の操業開始以来一度も事故を起こしていないそうです。一方ドイツの新幹線に匹敵するICE (Intercity Express) は深刻な大事故を複数回起こしています。

これは本当に日本人が世界に誇れる点だと思います。

次世代新幹線「ALFA-X(アルファエックス)」

… 前置きが長くなりましたが、このように世界から高い評価を受ける日本の新幹線も、世界最速列車になるであろう次世代型ALFA-Xアルファエックス)」が開発され、試験運行が開始されるということです。ドイツの反応を見てみましょう。

英語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

次世代新幹線「ALFA-X」が世界一の速度を誇る電車になろうとしている。3年間の試験運行を経て、2030年から運行開始予定だ。

DEUTSCHE WELLE, NEWS, “Japan tests new Shinkansen bullet train prototype“, Date 16.05.2019, Author Jon Shelton

ALFA-X(アルファエックス)、鼻が長すぎて面白い見た目ですね(笑)空気抵抗と騒音を最大限に減らした工夫の結果なのだと思われますが。近未来的で個人的には好きです 🙂

ドイツの電車事情 – 悪夢のドイチェバーン

遅延は当たり前

ドイツと日本の違いで私がよく「真逆」だと感じるのは新幹線/ICEでの経験です。

ドイツの電車は、ICEのみならずとにかく遅延だらけです。ドイツ人は時間にきちんとした人が多いですが、なぜか電車になると全然違います。

ICEなどの長距離列車を運行しているドイチェバーン (Deutsche Bahn) は個人的に本当に好きではなく、乗る回数が増えれば増えるほど幸福度が下がるとさえ思っています 🙁

遅延に関してはドイチェバーンだけでなく各都市で個別の会社が運営している電車、地下鉄、バスやトラムに関してもそうです(フランクフルトのRMVという会社は特に遅延が多いです)。

ただ、市内の公共交通機関だと長時間乗る必要がないため遅延以外はそんなに気にならないのですが、ドイチェバーンは遠くに行く場合1つの電車に4時間とか乗るので、とにかくゴミ箱周りの汚さ、トイレの不潔感、座席に前座っていた人のゴミが残っている、などなどあげたらきりがないくらい不快なことが目に入ります。

乗車前の30分の遅延など普通ですし、乗ってから走り出したは良いけれど途中でゆっくりになってついには止まって、そのまま40分以上動かない、などもよくあります。

長距離電車なのに満員

また、座席指定に4,50ユーロかかるため、それを節約したいがために座席を指定しない人が多く、それゆえに座席数よりも多い数の乗客が乗車できてしまい、長距離電車であるICEが満員電車のようになったりします(笑)

金曜の夕方〜夜や、連休前、またクリスマス前などはいつもそんな感じです。廊下の通路のところにびっしりと溢れた乗客が地べたに座っている。。座席に座っている人からすれば、トイレに行くのも一苦労です。新幹線ではこんな光景見たことありません。

ドイチェバーンの乗客のマナーは良い

唯一良いところは、乗客の皆さんのマナーは良いため、床に座っている人たちも通路を通りたそうな人がいると快く協力して道を開けてくれようとしてくれます。

ドイチェバーンのサービスがひどいからこそ、乗客たちは友好的に協力してちょっとでも快適に乗り切ろうとしている感があります。切符のチェックに来る車掌さんもフレンドリーでリラックスした方が多いです。

ドイチェバーンの車内の治安は良い

あと、ドイチェバーンの車内の治安はとっても良いので、女性一人で夜乗っていたりしても全く問題ありません。寝ていても、貴重品は守る感じで寝ていれば、盗まれたりすることもありません(私の経験上)。やはりこの辺りはドイツですね 😀

なぜドイツの電車事情はこんなに不快?

ドイツが電車を重視しない(=電車に乗る際の快適さを一切追求しない)のは、歴史的な理由がいくつかあるようです。

ドイツは車が重要な社会

ドイツはとにかく歴史的に見ても車が重要な社会。アウトバーン (Autobahn =ドイツの高速道路) は速度制限がないことで世界的にも有名ですよね。メルセデスベンツやBMW、フォルクスワーゲンやポルシェなど、世界的に高評価で大人気な自動車会社がひしめく社会です。

そのため車まわりの快適さには注力するけれど、電車はそんなに大事じゃない、というメンタリティーが一因のようです。

ドイチェバーンは国有企業&独占状態にある

他には、長距離列車に関してはドイチェバーンが独占状態にあること、そして国有企業(上場企業で株式を発行してはいるけれど)であるため、破産に追い込まれることはゼロに近いことが要因としてあると思います。

他のビジネスでは当たり前な「お客さんを失う恐怖」がないため、会社の利益を追求して必要最低限の運営方法をとっているそうです。そのためもちろん十分な数のスタッフはおらず、清掃は行き届かない。車体は古いけれど、安全性を保てるだけの必要最低限のメンテナンスしかしない。

ドイチェバーンが使用する橋やレールなども、致命的に壊れるまで国から補助金が出ない仕組みのため、老朽化していても安全を保てる必要最低限のレベルまでしか修理しない。そういう老朽化した設備が、日々の大幅な遅延という結果を招いているようです。古い橋を渡る場合、速度を落として渡りますよね。

車両が古くて技術的な問題が突如発生した場合、そんなミニマリスティックなビジネスではもちろん代替の十分な車両もありませんし、その電車は勝手に「運行中止」となりますよね。。。

… と、ここまで書くとかなりネガティブに聞こえますが、もちろんドイチェバーンも安全性は最優先していますからそこは心配しなくて良いと思います。

ただドイチェバーンの不快さはドイツ人も問題視している声が多いです。だからと言って、この状況はドイチェバーンの独占&国有企業という状態が続く限り改善はされないのでしょうが。

ドイチェバーン対策 – こうやって乗り切る!

私は、ドイチェバーンを頻繁に利用しなければならなかった時は ①とにかくまず座席を必ず指定して快適に座れる状態を確保する本や音楽、動画をオフラインで楽しめる状態で十分な量をあらかじめ用意しておく疲れた状態で乗ってぐっすり眠れるようにする ④不潔な部分は極力視界に入れない、といった点に気をつけていました。

そうすればある程度乗り切れますが、それでもやはり頻繁に、定期的にドイチェバーンは辛いですね。これだけひどいサービスで、しかも決して安くないですから。コスパ最悪とはまさにこのことです 🙁

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