LGBT海外の反応 – トランスジェンダーへの理解が日本で遅れている理由は?ヒューマンライツウォッチも警笛

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今回はトランスジェンダーの人々についての話題です。

トランスジェンダーとは

トランスジェンダーとは、生まれた時の性と自分の認識する性が異なる場合のことを呼びます。例えば、女性に生まれたけれど自分では自分のことを男性だと思う、といった状態です。

日本だと、欧米に比べてLGBT*の人々の社会的認知と権利の保障が遅れていると思います。これに対しヒューマンライツウォッチを含む複数の国際機関が警笛を鳴らしています。

*レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称。Lesbian, gay, bisexual, transgenderの頭文字を取っている。

30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

トランスジェンダーの権利を守るヒューマンライツウォッチからの警笛

日本のトランスジェンダーの人々は法的に望む性を認知してもらうためには断種手術を行わなければならない。ヒューマンライツウォッチ (Human Rights Watch) は、法改正は緊急だと警笛を鳴らしている。

Deutsche Welle, ASIA, “Calls grow to change Japan’s laws on transgender people“, Date 24.03.2019, Author Daniel Heinrich

LGBTはドイツを含め欧米では特別なことではない

私が感じるのは、日本にいた時よりもドイツに来てからの方がLGBTの人によく会うことです。

よく言われているのは、一般的にLGBTの人は「特にこの国に多い」といった傾向はあまりなく、どの国にも一定の割合で存在するごく自然なことだということです。

そのため、日本に住んでいた時はごく少数のLGBTの人にしか出会わず、ドイツに来てからはかなりの数の人に出会うというのは「社会的にカミングアウトしやす風潮があるかどうか」が絶対的な違いなのだと思います。

要はおそらく日本の方が打ち明けづらい社会的風潮があるため、実際はLGBTだけれど表ではストレートなふりをしていた(せざるを得なかった)人々がおそらく私の周囲にも一定数いらっしゃったのだと今になって思います。

だから私は日本ではLGBTの人にあまり出会わなかったと思っていたけれど、単純にカミングアウトしていた方があまりに少なかった、ということが原因なのでしょう。

ありのままの自分を周囲に語れないというのは、気の毒ですよね。そしてそれは本人たちではなくて、そういったLGBTをネガティブ視するような社会の風潮に問題があると思います。

もちろん日本もソフト面でもどんどん進歩してきていて、以前に比べたらLGBTの人への理解度もかなり高まってきているのではと思いますが、欧米に比べるとまだまだ感があるのは否めません。

ドイツに来てからは、学校でもビジネス面でも家族/親戚でも友達でも、日常的にLGBTの人に出会います。皆オープンに語りますし、それを自分のアイデンティティとしてものすごく誇りに思っている方も多い印象です。

周りも誰も驚かないし、ごく普通に受け入れます。なぜなら存在として全然珍しくないし、新たなアイデアというわけでもない(既に社会に十分認知されていて染み付いている)からです。

人それぞれ趣味や嗜好が異なるのと同じことで、セクシャルオリエンテーションや自分での性の認知が異なるだけのこと。本人にとってはものすごく重要なことなので、隠さず堂々と語れることはものすごく大事だと思います。

私はこうやってLGBTの方が自信を持ってオープンに自分について語れる社会の方が健全だと思います。

同性結婚はドイツでは合法

例えばドイツでは同性結婚が2017年10月1日に合法化されました。これによりストレートの人たちの結婚と同じく、税の優遇を受けたり養子縁組をすることも可能となりました。日本ではまだ同性結婚が合法化されていません。

同性愛に関しては、宗教が絡むとタブー視する傾向が強まるとよく聞きます。この点、日本は国民の大半が無宗教であるため、キリスト教の国々と比べて同性愛を受け入れやすい土台は整っているのではと思うのですが…。

トランスジェンダーの権利を脅かすのは日本独特の皆同じを良しとする文化

宗教は関係なくとも、日本独特の「異なる者は排除される=出る杭は打たれる」文化があるのがネックとなっているのだと推測します。

トランスジェンダーに関しては、断種手術は西ヨーロッパの主要国では性を法的に認知してもらうために必須ではありません。もちろんドイツでも、日本のように断種手術が強制なんてことはありません。

個人の身体に関することなのに断種手術が強制だなんて、正直聞いてすごく恐ろしいです。各国際機関が警笛を鳴らすのも理解できます。特に日本のような先進国で、トランスジェンダーの人権に関してはこんなにも遅れているだなんて。

早く法改正が進んで、日本がソフト面でも世界基準の先進国になることを望みます。

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