今回はK-popと韓国に関する話題です。
K-pop
昨今日本の10代の若者の間ではK-popが大人気ということで、K-popスターを目指す10代後半の若者も結構いらっしゃるそうです。
韓流スターと言えば、子供の頃「冬のソナタ」のヨン様が中年女性中心に流行っていたのは覚えています(笑)その後の東方神起やGirls’ Generation辺りはわかりますが、それ以降のBig Bangなどはあまり追えていません(PSYのGANGNAM STYLEはドイツでも大きな話題になっていましたので知っていますが)。
画期的な発展を遂げた韓国
私がティーンエイジャーの頃は、自分はもちろん周りで韓国に興味を持つ友達は全くいませんでした。海外に留学へ行くと言えばもっぱら欧米でした。
そのため「韓国のK-popスターに憧れ、韓国へ歌、ダンスや語学を学びに行くのが日本の若者の間でポピュラーになってきている」と聞くと、本当に時代が変わったなぁと実感します。
それだけ、ここ10年程のうちに韓国が画期的な発展を遂げ外国から注目を集めるようになった、ということなのでしょうね。
韓国のアコピアスクールへ芸能留学する日本の若者
30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。
日本のティーンエイジャーは韓国のK-popにとても魅力を感じており、歌、ダンスや言語を学びに度々韓国を訪れる。これが二国間の辛辣な関係を終わらせる一助になるのだろうか?
DEUTSCHE WELLE, ASIA “K-pop as a route to Japan-South Korea reconciliation?“, Date 10.05.2019
上記の記事内にも登場する「ACOPIA School」ですが、公式ホームページにはこのように記載されています:
「アコピアスクール」は、ソウル市麻浦区のホンデに位置する「アジア希望キャンプ機構」という国際交流NPO団体と「アコピア・ダンススタジオ」という教育機関と「アコピアエンターテインメント」という会社が企画運営している「KPOP体験」と「オーディションサポート」のことです。「アコピアダンススタジオ」はソウル市教育庁に登録されたKPOPダンス学院です。
ACOPIA SCHOOL(ソウル) ACOPIA ENTERTAINMENT, “中高生のためのKPOP体験
ACOPIA SCHOOL“
なるほど、国際交流のNPO団体も運営に携わっており、またソウル市教育庁にも登録されたスクールと聞くと確かにちゃんとしてそうですし授業の質も高そうですね。
また、韓国人は日本語が堪能な方が多いので(植民地だった影響からか、中高で英語以外に日本語も習う学校が多いようです)その点も確かに日本人的には安心ですよね。
とは言え、やはり身近に韓国へ芸能留学を経験したことのある人がいないとちょっと不安感は払拭しづらそうですが…。
私は韓国人の知り合いが結構いること、韓国に住んでいる知り合いもいること、そして自分で訪れたこともあることから、韓国は住んだことがなくても結構具体的に勝手がイメージつきます。
日本人の特徴を極端にしたような韓国社会
韓国って、日本人的な特徴をより極端にしたような部分が結構見られると思います。例えば、競争社会。大学ランキングや就職先ランキングは、日本でさえすでに熾烈すぎると思いますが、それ以上に過酷だそうです。
あと、相手への思いやり、親切心や礼儀正しさ。韓国では助けを必要としている友人や知人がいると、これでもかってくらい助けてくれるそうです。
自分の時間を割いてまで一緒に買い物に付き合ってくれたり、業者に代わりに電話して必要なことを手配しておいてくれたり。
韓国に住んでいる日本人の知り合いは、新しく買った洗濯機の使い方について韓国人の友達にたずねたら、使い方を書いた紙をわかりやすいように洗濯機に貼ってくれたそうです。ものすごく親切ですよね。
あとは、マンションに住んでいても隣人たちとの交流は盛んなようです。困っていたら助けてくれるみたいです。そして助けてもらったら自分もしっかりと恩返しをするのが一般的なルール(?)なのだとか。
でも人によってはもしかしたらそういったものすごく深くて密な人間関係を「too much」「おせっかい」と感じるかもしれませんが。さっぱりしていて他人に干渉しないことを好むドイツ人とは真逆と言えるかもしれません。
K-pop留学が日韓関係改善の一助に?
韓国と日本は政治的関係は良くないとよく話題になりますが、良いところは、国民レベルではあまり影響を受けていないところだと思います。
国民レベルで影響を受けているのは、中年以上の結構上の世代(発展してからの韓国をあまり知らない)やテレビのニュースを主な情報源とし、自発的にネットや知人から情報を集める習慣のない人たちが大半だと思います。
この場合、外交面における韓国との関係ばかり耳にすることになりますから、竹島や慰安婦などに関する報道を聞いて「韓国って嫌な国」と、実際自分が行動して韓国について集めた情報は何もないにも関わらず、日本のテレビが報道していることだけを聞いて勝手なネガティブなイメージを築き上げてしまうのだと思います。
これはものすごくもったいないことだと思います。
逆に、35歳以下くらいの若い世代は発展してからの韓国を良く知っていて、その恩恵を受けているため韓国に対してポジティブな印象を持っている場合が多いです。今回のドイチェヴェレの記事に登場する日本の中高生たちはその典型例の一部ですね。韓国に対しポジティブどころか憧れさえ抱いています。
私も個人的には、韓国に対する印象はポジティブです。韓国人の知人たちは皆賢くてフレンドリーで親切で国際的です。韓国料理も大好きです。
ドイツでもK-popに興味を持っている人は沢山いるし、Spotifyにも「K-pop」というカテゴリーがちゃんとある辺り(J-popはありません ^_^;)世界的にも評価されているのだなと感じます。
「日本と韓国は本当に似ている」と感じるドイツ人は結構いるようです(言語的にも、書きの見た目が全然違うだけで実はすごく似ているということです)。
私もはじめは「えっどこが?」と思ったりしましたが、確かに親切で勤勉で、健康を重んじる国民性には共通点が沢山あるのではないでしょうか。 街の雰囲気とかも確かに似ていますよね。
EUという組織を設立するような、ドイツとフランス程安定した関係を築くのは難しいかもしれませんが、少なくとも「辛辣な関係」を修復することができたら東アジアの更なる発展に大いに貢献できると思います。
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