はやぶさ2に関する続報が入ってきました!リュウグウへのタッチダウンに成功したということです。
今回も、30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」では詳しい記事を公開しています。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。
JAXAのはやぶさ2がリュウグウへのタッチダウンに成功!海外の反応は?
日本の無人小惑星探査機は地球からおよそ3億4千km離れた小惑星にタッチダウンすることに成功した。はやぶさ2は生命の起源に関する疑問への答えとなり得る物質を収集する。
Deutsche Welle, NEWS, “Japanese spacecraft Hayabusa2 lands on asteroid“, Date 22.02.2019
はやぶさ2がタッチダウンに無事成功されたということで、日本のみならず世界中でニュースになっていますね。リアルタイムで情報をフォローされている方も多いのではないでしょうか。JAXAの方々も歓喜に満ち溢れていらしゃるということで、本当におめでとうございます 🙂 !
やはり日本の技術はすごいと世界中の方々が思っていることでしょう。日本人として、大変誇りに思います。
小惑星の表面にいられる短い時間の間に、はやぶさ2はパイプを伸ばし、弾丸のような物体を小惑星の表面に向けて発射するようプログラムされている。これにより地中の物質も吹き飛ばされ舞い上がる予定だ。
DEUTSCHE WELLE, NEWS, “JAPANESE SPACECRAFT HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROID“, DATE 22.02.2019
リュウグウに弾丸を発射して物質を採取
硬い岩に向けて弾丸を発射し、岩が粉砕されて物質が空中に舞い上がったところを採取してして持ち帰るというイメージでしょうか。はやぶさ2がタッチダウン中に、無事発射することができたかどうか確認するには数日かかるということです。
交信に数日かかるなんて、それだけ距離が離れているということですね…!とは言え、地球から到達できる距離なだけに、宇宙的に見れば「近い」距離なのでしょうね。
具体的にはリュウグウは直径約900mの小惑星で地球から約2億8千km離れたところに位置しているそうです。それってどのくらいの距離なのかと言うと、地球から太陽までが約1億5千kmなので太陽まで行って帰ってきたよりも少し短いくらいの距離になります。
リュウグウには大昔の物質が埋まっている
科学者たちは、小惑星リュウグウは約46億年前に太陽系が誕生した時の有機物や水を比較的多く含んでいると見込んでいる。
弾丸を表面に向けて発射することにより、はやぶさ2は地中に埋まっている、10億年もの間に渡る放射線と太陽風に影響を受けていない「フレッシュな」物質を収集することができるはずだ。
DEUTSCHE WELLE, NEWS, “JAPANESE SPACECRAFT HAYABUSA2 LANDS ON ASTEROID“, DATE 22.02.2019
10億年前の状態ほぼそのままで地中に埋まっている「新鮮な」物質を採取できるというのは、確かにものすごい発見が詰まっていそうですよね。新たな生命体の発見などには繋がらないのでしょうか…?
(宇宙と言えば宇宙人に興味を持ってしまうのが人間のサガですよね 😉 )
リュウグウという名前の由来
この小惑星がリュウグウという名前に決まったのは、この水を含む惑星という特性によるところもあるそうです。竜宮城と言えば水を連想させますからね。また、もちろんおとぎ話「浦島太郎」も関係しています。
漁師の浦島太郎は、亀の背中に乗って水中のお城「竜宮城」へ旅立ちますが、帰還する時に彼は謎の詰まった「玉手箱」を持って帰ってくるところがはやぶさ2が小惑星から謎いっぱいの物質を採取して持ち帰るところと非常に重なるということが由来です。なるほど、と思いますよね。
浦島太郎とか、子供向けの昔話やおとぎ話って、大人になると名前は知っていても具体的な内容まで覚えていないということがよくありませんか。浦島太郎に関しても私はその状態だったので、今回物語の内容をおさらいして納得することができました。
浦島太郎状態とは
海外に長く住んでいる日本人の方がに久々に日本に戻って、母国であるにも関わらず知らないことだらけで(最近のニュース、流行、ドラマや有名人など、海外在住だと積極的にフォローしていないと完全に日本の情報に疎くなるため)あまり馴染めていない状態を「浦島太郎状態」なんて言ったりしますよね。
はやぶさ2は久々に来年地球に帰還する際に「浦島太郎状態」に果たして陥るのでしょうか? 😉
Comments