【海外の反応】G20財務相・中央銀行総裁会議 福岡市にて / ドイツの閉店法 / G7は”日本の欧米好きの典型例?”

ニュース

今週末はG20財務相・中央銀行総裁会議が日本の福岡市で2日間に渡って開催されていましたね。ドイツの反応を見てみましょう。

最大の課題はアメリカと中国の貿易摩擦の緩和でしたが、あまり進展がなかったようで「下旬のサミットに期待」という結果になりました。

まず「なぜ土日?!」と驚いてしまいました。確かに、日本では土日祝日もお店が開いていて当たり前、職種によっては土日祝日も働いて当たり前ですよね。

こっちに住んで8年ですし、感覚的にもドイツ人化してきたのか(笑)土日に会議を行う、つまり働く、ということにまず違和感を感じてしまいました。

ドイツで日曜日に基本的に全てのお店が閉まり、誰も働かないのはいわゆる「閉店法 (Ladenschlussgesetz)」というお店の営業時間を規定する法律によるものですが、その歴史を遡ると元々は教会の影響によるものだということはご存知でしょうか。日曜日はキリスト教の安息日。その日は皆教会へ行くべきだ、ということで、コンスタンティヌスの時代(4世紀頃)に初めて日曜日は皆が休む日、と決められたそうです。超便利な国・日本で育った人からすると不便すぎるこの習慣には1600年以上もの歴史があったとは驚きですね(笑)

さて、前置きはこのくらいにして本題のG20財務相・中央銀行総裁会議です。

G20についておさらい

まず、G20について簡単におさらいしてみましょう。G20は「Group of twenty」の略称で、G7(仏,米,英,独,日,伊,加 + EU)そしてアルゼンチン,豪,ブラジル,中,印,インドネシア,メキシコ,韓,露,サウジアラビア,南ア,トルコの13ヵ国から構成される、政府と中央銀行総裁のための国際フォーラムです。

経済規模で言うと、G20は世界のGDPの8割以上を占めているということで、その経済的な影響力と重要性が改めて実感できますね。

G7

ちなみにG7は、世界の最も先進的な経済である上記7カ国+ EUにより構成されており、世界の純資産の58%を代表しています。結成されたのは1975年ということで相当前ですが、G7に入っていない中国や韓国など日本の隣人たちは、G7を例にとって「日本の欧米主義」を疑問視したりします。

中国人の知人からまさにこれを指摘されたことがあります。「日本てほんと欧米が好きだよね。 G7とか特にその典型例だと思う」と。

日本の欧米好き

確かに日本の欧米好きは否めませんが、好き/嫌いの前に、70年代に経済的に先進国と言えるエリアが北米、西ヨーロッパと日本以外に基本的になかった(北欧やオセアニアはここでは割愛します)ことが強い背景としてまずあると思います。

70年代に中国や韓国が今に比べて遥かに貧しかったのは事実ですし、そうなると当時の日本が目を向けるのは、自分たちと同じ水準またはそれ以上のレベルにある北米と西ヨーロッパだったのは、非常に自然なことだと思います。

海外留学や海外とのビジネス、または旅行先や移住先を考えた時に、まず興味を持つのは自分たちと同水準またはそれ以上の水準にある国から「学びたい」と思うのが大半のケースだと思います。「栄えている国の言語や文化を知って自分の将来のキャリアに生かしたい」とか。

だから当時日本人が欧米とばかり群れる傾向にあって、中国や韓国に全く興味を示さなかったのは、正直当たり前なのではと思います。

中国や韓国の視点から見ると、隣国であり民族、文化的にも近いはずなのに相手にされていない感、置いてかれてる感、または歴史的な認識により加害者意識が強い、など色々と複雑な感情があるのでしょう。

それを無視するつもりは全くありませんが、彼らは彼らで日本のこうした背景も、悔しくても感情は置いといて事実として認め理解する必要があると思います。

日本がアジアで一番早く経済発展を遂げた国だ、という事実を。

G20財務相・中央銀行総裁会議

G20ですが、日本が議長国を務めるのは今回が初めてで、6月28日から29日に大阪市で開催されるG20首脳会議(サミット) がハイライトとなります。これまで日本が主催してきたサミットの中で最大規模だとか。

サミットを前に、日本各地で各分野のトップが集いそれぞれ専門分野の会議が開催されている状況で、今回福岡市で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議もそのうちの1つということになります(例えば9日には茨城県つくば市でG20貿易・デジタル経済大臣会合が開催されていました)。

英語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

G20の財務各国トップは貿易と地政学的の緊張は強まっているが、緊急で解決しようとする姿勢は示さなかった。彼らは成長を見込んだ税制を提案した。

deutsche welleNEWS, “G20 finance leaders agree trade tensions have ‘intensified’“, Date 09.06.2019

今回の最大の課題はアメリカと中国の貿易摩擦の緩和でしたが、この点に関してはあまり進展がなかったそうです。欧州の国々を中心に貿易摩擦への批判を強調したけれど、当のアメリカと中国からは緩和に向けての協調的な姿勢が見られなかったことが一因でしょう。

下旬のサミットでも最重要課題の1つとして議題にあがるでしょうから、どのような進展が見られるか注目が高まりますね。

Comments

Copied title and URL