フランス パリ シテ島のノートルダム大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame / Notre Dame cathedral) で火災が発生しているというなんともショックなニュースが入ってきましたね。ドイツの反応を見てみましょう。
パリ・ノートルダム大聖堂大火災の海外の反応 – エマニュエル・マクロンも悲しみのコメント!
ノートルダム大聖堂はユネスコ世界遺産にも登録されており、1996年公開のディズニー映画「ノートルダムの鐘」(1831年に出版されたヴィクトル・ユーゴー (Victor Hugo) の小説 「The Hunchback of Notre Dame」に基づく)でも有名になったことから、日本人でも訪れる人が多い人気の観光名所だと思います。
そのため今回の火災は日本でも大きなニュースになっていて心を痛めている人も多いのではと思います。
30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。
大規模な火災が、パリで最も多くの訪問者を誇る名所のうちの1つである12世紀の大聖堂に巨大なダメージを与えた。フランスの大統領エマニュエル・マクロンは「私たちの一部が燃えているのを見るのは悲しい」と述べた。
Deutsche Welle, NEWS, “Paris’ Notre Dame cathedral in flames“, Date 15.04.2019
ノートルダム大聖堂の修復作業現場が火種?
最初このニュースを耳にした時は、パリという場所柄、そしてこれだけ世界的に有名な建物であることからしても、悪意のある放火だろうなと思いました。
が、実際火は修復作業中の現場から発生した可能性が高いとのこと。要は事件ではなく事故ということですね。驚きました。悪意のある放火で事件だったとしたらもちろん悲しいし、恐ろしいしパリ市内全体が更なる放火を恐れて厳戒態勢になると思います。
それはそれで最悪ですが、事故というのもなんだかやるせないですね。しかも修復作業場から発生した火災。本末転倒な感じがします。
この歴史ある、大変価値のある建物をこれからも末長く美しいまま保存しようということで修復していたのに、そこから何らかの原因で火災が発生して大火事に発展して広範囲が燃えてしまうなんて…。
けが人などが出なかったのは不幸中の幸いですね。とは言え詳しい原因はまだ解明中ということですから、一刻も早い完全なる消火、原因の解明とダメージ部分の修復を願っております。
ノートルダム大聖堂の歴史
簡単にノートルダム大聖堂の歴史をおさらいしてみましょう。ノートルダム大聖堂は12世紀に建設が開始された、中世のカトリック大聖堂です。パリを流れるセーヌ川の中洲に浮かぶ、シテ島に位置しています。
その建築は、フランスのゴシック建築の中でも特に精巧な作りとして知られています。13世紀後半にはほぼ建築は完成したとされていますが、その後何世紀にも渡って修正が重ねられました。
「ノートルダム」はフランス語で「私たちの貴婦人(レディース)」という意味で、聖母マリアを指しています。1789年のフランス革命以降、宗教を批判する市民によりノートルダム大聖堂も他の宗教的象徴と共にターゲットにされ、荒廃した時期もありました。
ノートルダム大聖堂をパリ一人旅中に訪れた
個人的には、ノートルダム大聖堂は10年程前に訪れたことがあります。学生時代に初めて欧州を訪れた際にパリを一人旅したことがあり、その時にノートルダム大聖堂ももちろん訪れました。
中には入りませんでしたが、色んな角度から写真を撮った後建物の裏手に回りました。そこに素敵な裏庭があり、そこのベンチに座ってノートルダム大聖堂の後ろ側のとんがり棒がいっぱい付いた建築をじっくり眺めながら、しばらく「ヨーロッパの建築物はなぜこんなに美しいのだろう」と考えにふけったことが懐かしいです。
お天気も良く、暖かい中にちょっとだけ秋の訪れを感じるような、なんとも気持ちの良いのどかな日でした。その10年後に燃えてしまうなんて思いもしませんでした(当たり前か。10年後のことなんて誰にも予想もつかないですよね)。
裏手に位置するとんがり棒の一部は今回の火災の火で焼け落ちてしまったとのこと…。
ノートルダム大聖堂大火災によるフランスへの経済的打撃
修復現場って、何か火が出るような要因があるのでしょうか。建設関係に詳しくないため具体的に何が原因なのかイマイチ想像つきませんが、続報を待ちたいと思います。今回のノートルダム大聖堂の火災によるフランスへの経済的打撃ってどのくらいなのでしょうね。
年間およそ1,500万人もの人が世界中から訪れる程の場所ですから、火事による物理的ダメージだけでなく経済的ダメージもかなりありそうな印象ですよね。
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