海外の反応 ダボス会議にグレタ・トゥンベリも出席!オーストラリア森林火災や世界経済フォーラム懐疑論についてまとめ

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今回は、現在開催中のダボス会議*とオーストラリアで発生している大規模な森林火災に関する話題です。

海外の反応 – ダボス会議にグレタ・トゥンベリも出席

*世界経済フォーラムの年次総会。年に一度、スイス東部のダボスで開催されることからダボス会議と呼ばれる。今年は1月21日から24日までの4日間開催中。ダボスはオーストリアとの国境に程近い、人口約11,000人の小さなスキーリゾートの街。

スウェーデンティーン環境活動家グレタ・トゥンベリさんとアメリカのトランプ大統領が去年の国連気候行動サミット以降初めて顔を合わせる、という点にメディアは特に着目しているようです。

30か国語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

去年の国連サミットでティーンエイジャーがトランプを睨みつけたという有名な事態以来、2人が同じイベントに出席するのは今回が初となる。オーストラリアで過去最悪の山火事が起きているにも関わらず、ジャンボリーは開催されている。

DEUTSCHE WELLE, BUSINESS, “Davos braces for Trump-Greta showdown as climate change tops agenda“, Date 20.01.2020, Author Ashutosh Pandey

オーストラリア森林火災

オーストラリアに住む知人の話によると昨今オーストラリアの異常気象は深刻で、今回の山火事だけでなく、あられを伴う嵐や砂嵐なども発生しているそうです。

以前、気候変動による悪影響を最も強く受けている3つの国(うち日本1位、ドイツ3位という衝撃の結果)に関する記事を書かせて頂きました。トップ3位には入らなかったものの、こうして昨今の状況を追っていると、オーストラリアもかなり悪影響を受けているエリアのうちの1つと言えるでしょう。

今月14日からテニスの全豪オープンもメルボルンで開催されていますが、山火事による大気汚染の影響で試合中に咳き込みながらコートにしゃがみ込み、惜しくもそのまま試合が続行できなくなってしまった女子選手もニュースで拝見しました。今大会では室内コートが大活躍するのでしょうか。

オーストラリアに住む人々はもちろんですが、広大な森に住む動物たちも大変な打撃を受けています。カンガルーの場合、お母さんを山火事で亡くしてしまった子供たちが多いそうで、地元の人々は代わりの住処となる袋を布で手作りしている、という報道も見かけました 🙁

本当に気の毒で、ドイツという遠く離れた地からでも何かちょっとでも役に立てることはないのか、と思います。

世界経済フォーラム懐疑論 – ドイツ知識層では常識?

さて、ダボス会議と言えば日本では中立的な報道、または「世界のエリートが集う場」といったどちらかと言うと羨望の眼差しを向けるような描写も少なくなく、要はダボス会議を始め世界経済フォーラムという組織に対する懐疑論はあまり存在しないように感じます。

ドイツでは完全に逆と言っても過言ではありません。もちろん中立的な報道や、ポジティブな声もないわけではありません。でも、教養のある人はダボス会議を始め、世界経済フォーラムという組織に対し懐疑的な人が多いです。

世界経済フォーラムは資本主義的で表面的

理由はこうです:非常に資本主義的で、ただ単にお金持ち集団が中身の伴わない表面的な話し合いを繰り広げるだけだから。

Die ZeitによるRutger Bregman*氏へのインタビュー記事にも具体的な例が書かれていました:

David Attenborough監督による新作映画が出席者だけに特別上映された。地球に関する、心動かされる作品だ。それを見て泣いている人たちがいた。私は「ただの偽善でしかない!」と思った。外には、出席者たちがスイスの山奥まで飛ぶのに使用した1,500ものプライベートジェット機が並んでいる。そしてその出席者たちは今こうして気候変動による結末についての映画を見て涙を流している。こんなのただただうんざりだ。

Rutger Bregman: “Diese Sache ist wirklich verrückt!”, Interview:  Marc Brost und  Mark Schieritz, 13. März 2019, 16:52 Uhr, Editiert am 16. März 2019, 7:06 Uhr, DIE ZEIT Nr. 12/2019, 14. März 2019

*オランダの若き歴史家&著者。歴史、哲学、経済に関する著書を執筆した。

これは、正直私が「こんな感じなんだろうな」と思っていたダボス会議です。

もちろん、私はダボス会議に出席したこともありませんし、世界経済フォーラムと関わりのある知人から直接話を聞いたわけでもないので、一概に世界経済フォーラムの活動を否定することはできません。でも、なんとなく直感的にはこちらのインタビュー記事含めドイツの反応の方日本の反応より正しい感じがします。

世界経済フォーラムの創始者がドイツ人のクラウス・シュワブ(Klaus Schwab)氏ということもあり、ドイツの方が必然的に世界経済フォーラムの実態について詳しいのは言うまでもないでしょう。日本からダボスは遠く離れていますし、日本からの参加者も決して多くはないため日本ではあまり実態が語られない、というのもあるかもしれません。

プラスして、日本人は欧米のエリートに憧れる風潮がまだまだあると思います。それもあって世界経済フォーラムを盲目的に羨望する人が多いのかもしれませんね。

そういえば、私のドイツの大学院時代のドイツ人教授は、私が論文を書く時に世界経済フォーラムの作成した資料の一部を参考にしたところ「世界経済フォーラムの作った資料は参考にしちゃダメ。世界経済フォーラムはただの資本主義金持ち集団。当てにしない方が良い」と仰っていました。

そう、かく言う私も当時は世界経済フォーラムの実態を知らずに、よくまとまった資料を公表してるな、くらいの気持ちで時々一部参考にしていました (^^;)

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