ブレクジットに関する海外の反応 – 1月末にイギリスはEU離脱?ボリス・ジョンソンがEUとの自由貿易協定締結を急ぐ

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今回はブレクジットに関する最新の話題です。

ブレクジットについてはこれまで何度が記事を書かせて頂きました(記事最後の「おすすめ記事」欄に貼っておきます)。ただ、延期、延期ばかりで「ブレクジット」という大トピックは常に多くの人の頭にあるけれど、誰にもなかなかクリアな結論が見えないような状態が続いていましたね。

そんな時を経て、2020年1月ついに決着が付きそうな状況になってきましたので、ここでまた1つ最新のブレクジット記事を書かせて頂きます。

英総選挙で保守党圧勝 – ボリス・ジョンソン追い風状態

まず、先月行われたイギリス総選挙では保守党が圧勝しましたね。そのため、ボリス・ジョンソン首相はEU離脱案を押し進める上で追い風の状態にあると言えます。予定通り1月末に、ついにイギリスが本当にEUを離脱してしまう可能性が現在高まっています。

英語で報道しているドイツの国際的なメディア「Deutsche Welle (ドイチェ ヴェレ)」でも記事が公開されていました。記事の一部を下記に訳して引用として使用させて頂きます。

イギリスのボリス・ジョンソン首相にとって、EU離脱法案を英議会に押し通すことはむしろ簡単な方だったようだ。一方でEUとの包括的な自由貿易協定を迅速に締結することについては、かなり難航しているように見える。

DEUTSCHE WELLE, EUROPE, “Will Boris Johnson ‘get Brexit done’ in 2020?“, Date 01.01.2020, Author Rob Mudge

あなたはブレクジット支持派or反対派?

「ブレクジットについてどう思う?」と聞かれたら、あなたなら何と答えますか。広義で、一言で答えるには難しい質問だと思いますが、私なら批判的に考えている旨を伝えます。いくつか具体例を挙げてみましょう。

① ブレクジット支持派のキャンペーンにはものすごくいい加減な点が多い

例えば「EUを離脱すれば、EUに支払っていた資金を自国に回すことができる。その額、1週間につきなんと約300億ポンド!」と支持派が謳ったことは、ドイツでも大きなニュースとなりました。

約300億ポンドって、額が大きすぎて、しかもそれが1週当たりって。。ブレクジット支持派のイギリス人だって、正直耳を疑った人も少なくないと思います。

やはり、この声明の次の週、彼らは惨めにも訂正を発表しました -「先週打ち出した数字には、計算ミスによる誤りがありました。300億ポンドではなく、正しくは…(もっともっと低い数字)…」。

こんな致命的なミスを犯して、いい加減なキャンペーンを堂々と行う政党を、よく支持する気になりますよね。

② EUが日本、韓国やアメリカなどとそれぞれ締結した経済連携協定(EPAやFTA)について

★こちらの記事もご参照ください:【ドイツより メルケル訪日海外の反応】日本&EU間EPA (経済連携協定) 発効 – 国際貿易における日独の価値観共有

ブレクジット支持派は「EUから離脱して、自分たちだけで “イギリス” としてアメリカや日本などの国々と経済連携協定を結べば、EUの時の協定よりもより良い条件で協定を結ぶことができる」と謳っています。

これは、理性的に考えて正しくないでしょう。なぜならイギリスの経済はEUの経済よりも遥かに弱いからです。アメリカや日本にとって「イギリスも含んだEU」ではなく「完全なる単体、1カ国としてのイギリス」と経済連携協定を結ぶことは、正直あまり魅力的ではないと思います。

“歴史的にも名誉ある連合王国イギリスに不可能はない!”

なぜブレクジット支持派はこんなにも自国に確固たる自信が持てるのでしょうか?この自信の根拠も全体として 「なぜなら私たちはイギリス人だから!歴史的にも名誉ある連合王国、イギリスに不可能はない!」といった、過去の栄光にすがるかのような説得力に欠ける理由が根底にあるように感じます。

それ以外にも、批判的な目を向けざるを得ない状況は沢山あります – 例えば移民が沢山いる地域のブレクジット支持派は、自分たちが日常的に目にする同じ地域に住んでいる移民たちを、ブレクジットによってまさにそこから排除したいと考えているそうです。そんな考え方って、ただただ恐ろしいと思います。

もちろん、ロンドンなどの国際的な大都市は違います。移民も沢山いますが、こういった若者が多く活気溢れるリベラルな街では反ブレクジット派が大多数を占めます。ブレクジット支持派が多いのは、田舎の、保守的なシニア層が多いようなエリアです。

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